資格がないと業務ができないスキルを選ぶことのメリット

資格がないと業務ができないスキルを選ぶことのメリット

スキルアップの効果的な方法の一つとしては、資格を取得してそれを活かせる仕事に就くということです。資格には大きく分けて二つのタイプがあり、資格がないとできないものと、特に資格がなくても業務ができるタイプのものがあります。資格がないとできない業務のことを独占業務と呼び、医師や看護師、行政書士、税理士、クレーン操縦士、建築士などがあります。これらの独占業務では資格を持っているだけで、高いスキルを持っていることを証明できますので、就職や転職にはかなり有利となるのです。また、こうした独占業務はニーズの高い仕事が多いので、全国どこでも仕事が多いというメリットもあります。そのため、ずっと使える資格を取りたいというのであれば、こうした資格を取ることをお勧めします。業務独占資格とは(Wikipedia)

一方で、業務をするにあたっては特に資格はいらないものの、あると仕事を効率よく進めたり転職や就職に有利になったりするというものもあります。たとえば、医療事務や秘書検定が代表的な例です。さらには、その中間的なものもあり、介護関連の資格や危険物取扱者などは、厳密に言うと資格を持っていなくても仕事はできるのですが、資格を持っている人が事業所にいなければならないと定められていたり、資格を持っていると待遇が良くなったりするものもあります。こうした資格は、それほど資格取得の難度が高くないので、比較的簡単に取れるというメリットがあります。

私は多くの人のキャリアを向上させるためのアドバイザーとして働いてきましたが、目に見える形でスキル向上ができる資格取得を一つの目標として持つ人が多い一方で、どの資格を取ったらいいか悩んでいるというケースをたくさん見てきました。まずは、この二つの大まかな違いを確認して、どこまで資格取得のために時間とエネルギーをかけられるかを考えるべきだと思います。独占業務ができるようになる資格は、確かに大きなメリットがあるのですが、資格を取るためにはかなりの時間と勉強をする努力が求められます。

一方で、他の資格は簡単に取れるものの、資格を取ってもすぐには仕事を見つけられなかったり、待遇がそれほど高くなったりするわけでないこともあります。資格取得のためにかける努力と時間、費用がそのままその後の雇用に関係してきますので、この二つの間のバランスをじっくりと考えることが大事だと思います。